WHO世界保健機関がパンデミックを宣言してから1年となった11日木曜日、バイデン大統領が国民に向けてテレビ演説を行いました。演説でバイデン大統領は「5月1日までに18歳以上の成人全員がワクチン接種対象になります。」「ワクチンを接種すれば、7月4日(独立記念日)に集まってバーベキューで祝えるかもしれません 」「独立記念日はウイルスからの独立の始まりになるでしょう。」などと語り、少人数での集まりと言及した上で、独立記念日を祝うことができる可能性を示しました。
感染状況の改善から、各地で行動制限の緩和が進んでいます。5日金曜日、アリゾナ州では、レストランやジムなどの 収容人数の制限を解除しました。カリフォルニア州では、このまま新規感染者数の減少が続けば、 来月1日にも、テーマパークの営業について入場シャ数を 定員の15%で、再開を許可するとしました。また、メジャーリーグなどの屋外スポーツ観戦は、観客数を定員の20%まで許可するとしました。
現在、16の州でマスク着用は義務化されていません。 一方で、CDC疾病対策センターは、マスク着用を義務化した20日後に新規感染者数と感染による死亡者数が減少したと発表し、感染対策を継続することの重要性を強調しました。CDCのワレンスキー所長所長は「マスク着用をせず、通常の活動をしたくなるのはよくわかります。でも、まだその段階ではありません。マスク義務化を止めるなど対策を緩めて、感染者数が増加するのを見てきました。」と語りました。
学生などが春休みでビーチに集まってきているフロリダ州では、イギリス型変異ウイルスの感染者数が約700人にのぼり全米で最多です。テキサス州では、10日水曜日からマスク着用の義務化を解除するなど、州全域の経済活動を全面的に再開しました。しかし、8日月曜日、ヒューストンの保健当局は、廃水処理施設での調査で、感染力の高いイギリス型の変異ウイルスが市内に広まっていることが明らかになったと発表しました。ある調査によると全米の新規感染者のうち、20%以上がイギリス型と見られています。病院は、ひっ迫した状況は過ぎたものの、現在も感染患者の治療が絶え間なく続けられています。