新型コロナウイルスに関してのニュースです。全米のおよそ半分の州で行動制限が緩和され、旅行者数も増えています。
春休みの影響でフロリダ州やテキサス州のビーチには多くの人が訪れています。ビーチを訪れた男性は「パンデミックは終わったと感じます。」と語りました。経済活動が100%再開されたテキサス州では、セントパトリックスデーを祝う人がバーに密集する様子が見られました。TSA運輸保安局によると、12日金曜日に空の便を利用した人は135万人以上となり、パンデミックが始まった去年3月以来、最多となりました。一時、感染拡大が深刻だったカリフォルニア州ロサンゼルス郡では、15日月曜日から、ジムや映画館、屋内飲食が、収容人数を制限した状態で再開されました。現在、全米の少なくとも24州で行動制限が緩和されています。
全米での新規感染数は、減少傾向にありますが、先週、中西部や北東部など15の州で感染者数が増加、このうち6州では25%増加しています。
そうした中、CDC疾病対策センターでは、ソーシャルディスタンシングの距離の変更が検討されています。現行のガイドラインでは、感染対策のため、人と人との距離を6フィート(約2メートル)保つことが推奨されていますが、新たな研究で、全員がマスクを着用していれば3フィート(約1メートル)で、 効果的な感染対策になることが明らかになっています。ガイドラインが変更されれば、学校の再開にも影響がでることになります。
一方、イギリス型変異ウイルスの感染が拡大しているイタリアでは、15日月曜日から主要都市で再びロックダウンが始まりました。また、フランスでも19日金曜日から、パリを含む16県で1カ月のロックダウンとなります。アメリカでは、イギリス型変異ウイルスの感染は49州とワシントンDCなどで5567人に確認されています。