バイデン政権になり、移民政策の緩和とともに、保護者を伴わずに国境を越えてくる未成年の子供たちが後を絶たず、その拘留状況などが問題視されています。
メキシコとの国境付近では、アメリカへの入国を希望する人が急増しています。16日火曜日、マヨルカス国土安全保障長官は、国境を越えてくる人が20年ぶりの水準にまで増加していると声明で述べました。
また、保護者を伴わずに国境を越えてくる18歳未満の子供は、1週間で25%増加し、そうした子供4200人が、国境警備隊のリュウ置施設で拘留されています。 その他に、9000人の子供が保健福祉省の施設で保護されている状況です。留置施設の状況は公開されておらず、施設内に入った弁護士によると、1部屋に50人近くの子供が入り、床で寝ている子供もいるということです。また、1~17歳の子供が拘留されているということです。弁護士は「子供たちは1日中ここで過ごしています。2~3日に1度、20分ほど中庭に出ることが許可されています。」と状況について語りました。
子供の場合、原則3日以内に保護施設に移送されることになっていますが、 受け入れる保護施設が足りず、 1週間、留置施設に拘留されたままの子供もいるということです。13日土曜日、政府はこうした子供たちを保護するための支援をFEMA・連邦緊急事態管理局に要請しました。FEMAは、テキサス州ダラスのコンベンションセンターを一時的な保護施設として準備し、17日水曜日から、子供たちの受け入れが始まりました。ここでは、90日間、3000人の未成年者が保護される見込みです。