アメリカでは、これまでに1億回分以上のワクチン接種が行われました。新たに乳幼児への治験も始まりました。
18日木曜日までに、ワクチン接種が完了した人は人口の12.3%となりました。現在、1日に平均230万回分のワクチン接種が行われています。ワクチン接種が進む中、専門家は、夏までに十分な人口がワクチン接種を完了できなかった場合を懸念しています。フィラデルフィア小児病院 ワクチン教育センター所長は「もし接種完了者が人口の80%に達しない場合、次の冬に急激な感染拡大が起きるでしょう。」と語りました。
先週11日に発表された世論調査によると、共和党を支持する男性の49%がワクチンを接種しないと答えています。16日火曜日、トランプ前大統領はFOXニュースに電話出演し、「素晴らしいワクチンだ。安全で効果があるものだ。」と支持者らにワクチンの接種を呼びかけました。
そうした中、16日火曜日、モデルナは、生後6カ月から12歳未満の子供を対象とした治験を開始したと発表しました。治験はアメリカとカナダで実施され、合計およそ7000人の子供が参加する予定です。子供2人が治験に参加してる母親は「重要なことだと思います。免疫不全のある人やワクチン接種を受けていない人と会うこともありえます。」と語りました。
一方、ヨーロッパで接種が進められているアストラゼネカのワクチンですが、接種後に血栓ができる副作用のリスクがあるとして、ヨーロッパ各国で接種が一時中断されました。14日日曜日、アストラゼネカは、EUとイギリスで1700万人が接種を受けた中、接種後に血栓症が確認されたのは37件で、因果関係は見られないと発表しています。 アメリカでは、治験が現在進められている状況で、緊急使用許可の申請は春ごろになる見込みです。
ABCニュースによりますと、ファイザーは今後10年間は毎年、新型コロナウイルスのワクチンを打つことになると予想しているということです。