アメリカでは第4のワクチンとなるアストラゼネカの治験結果が発表されましたが、データが不完全だとの指摘がでました。
現在、ワクチンは1日に平均250万回分の接種が行われています。フロリダ州では22日月曜日から、ニューヨーク州では23日火曜日から50歳以上がワクチン接種の対象になりました。また、少なくとも32州とワシントンDCで5月1日までにワクチン接種の対象が16歳以上になる予定です。
そうした中、22日月曜日、アストラゼネカは、ラゼネカは、アメリカ、チリ、ペルーで行われた治験のデータを分析し、79%の予防効果が示されたと発表しました。また、ヨーロッパで懸念されている血栓ができる副反応との因果関係は、見られなかったと発表しました。しかし、23日火曜日、国立衛生研究所は治験結果に関し、古い情報が含まれている可能性があるなどとして、有効性のデータが不完全な恐れがあると見解を示しました。国立アレルギー・感染症研究所ファウチ所長は「かなり良いデータですが、発表されたデータは正確とは言えません。」と語りました。25日木曜日、アストラゼネカは、改めて治験データの分析結果を発表し76%の予防効果が示されたとしましたそうした。
モデルナに続いてファイザーも25日木曜日、生後半年から11歳までの子供への治験をはじめました。ファイザーは来年の初めには、子供たちへの接種を開始できるだろうとしています。18歳以下の未成年はアメリカの人口の23%を占め、集団免疫に必要とされる80%に達するためには、子供の接種も重要とされています。