ワクチンの接種が進められる中、実生活での効果も明らかになってきています。
先月29日月曜日、CDC疾病対策センターは、ファイザーとモデルナのワクチンについて、接種を受けた医療従事者らを対象にした調査結果を発表しました。それによると、1回目の接種から2週間後に80%の予防効果が見られ、2回目の接種から2週間後には90%まで効果があがっています。接種完了者の実生活でのデータが治験結果をほぼ裏付ける形となりました。
また、妊婦や授乳中の 母親へのワクチンの効果が発表されました。25日木曜日にアメリカの医学誌に掲載された研究で、131人を対象に調査が行われました。その結果、妊婦や授乳中の母親にもワクチンは安全で、ワクチンを受けた母親から生まれた子供や母乳を飲む子供にも抗体が確認できたということです。ある救急病院の医師は、妊娠中だった12月にワクチン接種を受けたといいます。「息子が抗体ができてよかったです。仕事に復帰したとき、安心して息子を託児所に預けられます。ワクチン接種を受けて本当によかったです。」
31日水曜日、ファイザーは12歳~15歳を対象にした治験で100%の有効性が確認されたと発表しました。数週間以内に、FDA食品医薬品局に緊急使用許可を申請するとしています。また、1日木曜日、ファイザーは継続している成人への治験で、2回目のワクチン接種後、6カ月後も、91%の予防効果が確認されたと発表しました。
ファイザーの12歳から15歳の治験は、大人の治験より規模の小さい2200人で行われました。実生活でのデータでは治験よりも若干効果が落ちることがあり、今後、専門家による査読も行われます。ファイザーは新学期が始まる9月より前にこの年齢枠の子供達へのワクチン接種が始まるだろうとしており、新学期から希望する生徒全員に週5日の対面式授業を再開させたいとしているニューヨークのデブラシオ市長も期待しています。