アメリカでは、感染の第4波が懸念されています。中でも比較的若い世代への感染増加がみられています。
ワクチン接種と競うように、感染者数の増加が見られています。 全米での新規感染者数は2週間で20%増加しました。18州では、感染による死亡者数が10%以上増加、16州で、感染による入院患者数が10%以上増加しています。特に中西部の北に位置する州では、入院患者数が23%増加しています。
ミシガン州では、84の学校で集団感染が報告されました。また、感染者の3分の1がワクチン接種が進んでいない20歳から39歳と比較的若い世代だということです。ミシガン州の医師「重症患者が急増しています。病床が足りず、患者が救急救命室で待機している状況です。」と語りました。専門家は、若者のスポーツ活動も感染増加に影響していると言います。CDC疾病対策センターのワレンスキー所長は「若者の集団感染の多くがスポーツや課外活動に関係いていると分かりました。」と語りました。ミシガン州での新規感染者の70%が、感染力が強いとされるイギリス型変異ウイルスだと見られています。イギリス型変異ウイルスへの感染は、すでに全米50州とワシントンDCなどで確認されています。 6日火曜日、ウィスコンシン州では託児所でイギリス型変異ウイルスの集団感染が確認されました。子供16人、保育士5人、家族14人が感染したということです。
一方で、カリフォルニア州で2つの変異ウイルスの特徴を持つ、二重変異ウイルスが確認されました。これは、インドで 始めに確認された変異ウイルスで、アメリカ国内で確認されたのは初めてです。感染力の強さやワクチンの効果など、調査が進められています。