全米で、一戸建ての住宅価格が上昇しています。
全米で、住宅物件の需要が高まっていて、多くは入札合戦の末、売主の希望売却価格を上回わる値段で取引が成立しています。 ペンシルベニア州の不動産会社では2軒の物件に35件の申し込みがあったといいます。オンライン不動産「レッドフィン」によると、物件を市場に出すとそのおよそ半数が、1週間以内に売れるといいます。ある調査によると、全国的に住宅価格が、過去15年で最も上昇しているということです。中西部、北東部、南部、西部、全ての地域で上昇しています。
こうした背景には、リモートワーク(在宅勤務)の普及で市街地に住む必要がなくなったこと、また、コロナ禍の経済封鎖中に蓄えた資金を住宅の購入にあてていることなどがあげられます。
一方で、需要に比べ売り物件は不足していることから、なかなか希望のマイホームが手に入らないという事例もあります。ある女性は、これまでに10軒、物件の入札を申し込みましたが、落札できていません。女性は「現金が強いんです。残念ながら私は住宅ローンでの購入になります。」と語りました。