アメリカ史上最大の巨額金融詐欺事件で服役中だったバーナード・マドフ受刑者が死亡しました。
証券会社を経営していたマドフ受刑者は、一時、ナスダックの非常勤会長も務め、高い知名度を利用して、いわゆる「ねずみ講」の手法で顧客から多額の資金をだまし取っていました。新規顧客の投資資金を既存投資家の配当に回すなどし、だまし取った額は、推定650億ドルとされています。被害者には、ヘッジファンドや一般投資家の他、著名人も含まれていました。2008年のリーマンショックで顧客への払い戻しに応じられなかったことから詐欺事件が発覚しました。
マドフ受刑者は禁固150年の刑に服していましたが、14日水曜日、ノースカロライナ州の連邦刑務所で死亡しました。82歳でした。