ノースカロライナ州で黒人男性が郡保安官に銃で撃たれ死亡し、抗議デモは勢いを増しています。
21日水曜日、ノースカロライナ州エリザベスシティーで麻薬関連の捜査で複数の郡保安官がアンドリュー・ブラウン・ジュニアさんの自宅に押しかけ発砲。ブラウンさんは死亡しました。
26日月曜日、保安当局は遺族と遺族の弁護士に、編集した20秒間のボディーカメラ映像を開示しました。映像を見た遺族によるとブラウンさんは車でその場を逃れようとしたところを銃で撃たれ死亡、両手はハンドルに置かれていたということです。遺族側は独自に検死を行い、ブラウンさんが複数回撃たれ、致命傷は後ろから頭部を撃たれた銃弾だったと27日火曜日、発表しました。
ブラウンさんが当時、武器も麻薬も所持していなかったことや保安当局がボディーカメラの映像が公開していないことなどへの不満の声が高まっています。混乱を避けるためエリザベスシティーは、26日月曜日に非常事態宣言を発令し夜間外出禁止令が出されましたが、抗議デモは夜間を通して行われ勢いを増しています。
ノースカロライナでは、警察のボディーカメラを公開するには裁判所の命令が必要で、裁判所は保安官が起訴された場合、裁判の前に映像が公開されることを避けたいとし、少なくとも30日間はメディアへの公開を待つよう命じています。