これからの夏のバケーションシーズンに向け、レンタカー不足が注目されています。
去年、パンデミックの影響でレンタカーの需要が急激に減少したことから、経営維持のため、レンタカー会社は所有していた多くの自動車を手放しました。ウォール・ストリート・ジャーナル紙の旅行コラムニストは「レンタカー業界はパンデミックで大打撃を受けました。所有していた自動車の半分を手放したところもあります。」と語りました。
ワクチン接種が進み、旅行をする人が増えたことで、今、レンタカーの需要が急激に高まっています。しかし、レンタカーを借りたくても空車がなく、ハワイではレンタカーを借りられなかった人が、引っ越し用のトラックを借りる現象が起きています。U-ホールのマーケティング担当者は「何を移動するのか聞くと、ただ自動車が借りたいと言われます。」と語りました。
レンタカーの料金も上昇しています。先月、マウイ島では、標準クラスの乗用車のレンタル料が1日700ドル以上でした。旅行ウェブサイトThe Points Guy 創立者は「ハワイやフロリダでは300%料金が上がっています。今は航空券よりもレンタカーの方が高額になる可能性があります。」と語りました。
レンタカー会社が自動車を仕入れたくても、世界的なコンピューターチップ不足で自動車の大幅な減産に陥っていることからレンタカー不足はしばらく続くと見られています。