新型コロナウイルスのニュースです。 アメリカでは、ワクチン接種が完了した人へのマスク着用が緩和され、一気に再開ムードが高まっています。
全米7日間平均の新規感染者数が2万8000人以下となりました。ここまで下がったのは去年の6月以来です。20日木曜日までに、少なくとも1回目のワクチン接種を受けた人は成人人口の60%以上となりました。
先週、CDC疾病対策センターが、ワクチン接種を完了した人へのマスク着用ガイドラインを 一気に緩和したことで、人々の間で混乱が生じています。市民からは「本当にワクチン接種したのか分かりません。」という声がありました。
店内でのマスク着用を続ける店もあります。 カフェ経営者は「ガイドラインが正しいか分かるまでは、私もお客様もマスク着用を続けます。」と語りました。ワクチン接種完了を示すワクチンカードの提示を求める店もあります。 飲食店の客の1人は「一応、ワクチンカードを持ち歩いています。誰かに聞かれるかもしれないから。」と語りました。
スターバックス、ウォルマート、 トレーダージョーズ、コストコなどでは、マスク着用が義務化されていない州で、接種が完了した人は店内でのマスクを不要としました。
また、州によって異なる対応がとられています。ニューヨーク州では19日水曜日から、接種が完了した人の 屋内でのマスク着用義務化が解除されました。高齢者施設、医療施設、学校、公共交通機関では引き続きマスクの着用が必要です。クオモ知事は「接種が完了した人はマスクもソーシャルディスタンシングも不要です。」と会見で語りました。また、同日、ニューヨーク州では、レストランやスポーツジムなどの屋内ビジネスで定員制限が解除されました。
ニュージャージー州も、19日水曜日から屋内ビジネスの定員制限を解除しましたが、ワクチン接種率が上がるまでは引き続き、屋内でのマスク着用の義務化を続けるとしています。
カリフォルニア州は、準備期間を設け、感染状況を見るために6月15日までは、引き続き屋内でのマスク着用とソーシャルディスタンシングの義務化を続けるとしています。