バイデン大統領は7月4日の独立記念日までに成人人口の70%以上にワクチン接種を目指していて、この目標を達成するために6月にワクチン接種を強化するとしました。
3日木曜日までに、現在接種が可能な12歳以上の人口で少なくとも1回目のワクチン接種を受けた人は60.3%となりました。12の州で、すでにバイデン大統領が目標としている成人人口の70%が少なくとも1回目の接種を受け終えていますが、6州では50%以下の状況です。
1日のワクチン接種率は、最も多かった4月に比べて60%減少しています。最新の世論調査によると、接種を希望している人で、これから受けると答えた人は4%でした。また、まだ接種を受けていない成人のうち32%が、ワクチンがFDAに正式承認されれば、接種を受ける可能性が高いと答えました。
そうした中、1日火曜日、モデルナはワクチンについて、FDA食品医薬品局の正式承認に向けた手続きを開始したと発表しました。ワクチンの正式承認への手続きはファイザーに続き、2つ目になります。
一方、先月28日金曜日、連邦雇用機会均等委員会は、雇用主に対し、従業員のワクチン接種に関する指針を発表しました。それによると、雇用主は従業員にワクチン接種を義務付けることができ、接種をすることへの報酬を設けることも可能だとしました。しかし、従業員の接種の有無に関しては、個人情報として扱い、また、健康上の理由や宗教的な理由は例外として認める必要があります。
28日金曜日、CDC疾病対策センターは、子供のサマーキャンプについて新たなガイドラインを発表しました。それによると、参加者全員が接種完了している場合は、マスク着用やソーシャルディスタンシングは不要とし、運動や合唱などの活動が可能だとしました。接種を受けていない場合も、屋外であればマスク着用は必要ないとしました。ただし、感染率が高い地域、人込み、人と密になる場合はマスク着用を推奨するとしています。アラバマ州では、宇宙について体験学習できるスペースキャンプが再開され、全米48州から子供たちが集まりました。参加した女の子は「正直スペースキャンプが再開されて驚いています。参加が認められたのは1年半前です。」と語りました。