経済活動再開が進むアメリカでは国内旅行の需要が急増していますが、そうした中、アメリカン航空が400便以上のフライトをキャンセルしました。
アメリカン航空は、従業員不足などを理由に19日土曜日から21日月曜日にかけて400便以上をキャンセルしました。パイロット組合スポークスマンは「理由はたくさんありますが 、一番の理由は予約した便のパイロットがいないことです。」と語りました。
航空便のキャンセルは少なくとも7月の終わりまで続くと見られており、アメリカン航空は、6月~7月にかけて毎日50~80便をキャンセルすることになるとしています。パイロット組合スポークスマンは「アメリカン航空はパイロットを一時解雇した大手航空会社です。パイロットを職場に戻すには、1年以上かかります。」 と語りました。
一時解雇したパイロットを職場に戻すには、再訓練が必要です。アメリカン航空は、パンデミックの影響でメンテナンスの問題と従業員不足に直面しているとしています。
アメリカでは経済活動が再開され、航空便の乗客が急増しています。20日日曜日には、空港利用者はパンデミック後 最多となる210万人となりました。予約していた航空便がキャンセルになった場合について格安航空券ウェブサイト「スコットズ・チープフライツ」の創設者は「キャンセル便は全額返金してもらい、他の航空会社で予約することもできます。」と語りました。
アメリカン航空は声明で、先週末の悪天候もキャンセル便の増加に影響しているとしています。一方、アメリカン航空パイロット組合のスポークスマンによりますと、アメリカン航空は大手航空会社の中で唯一パイロットを一時解雇し、また早期退職者を募ることで人件費を削減しパンデミックの乗り切りを図ったということです。しかし、その結果、現在のパイロット不足に陥ったとして、対応に誤りがあったことを示唆しています。