独立記念日を機に、一気に再開ムードが高まったアメリカですが、 ワクチン接種の進んでいない地域で感染者数が増加しています。
全米の新規感染者数は、先週と比べ10%以上増加しています。ワクチン接種が進んでいない10州では感染による入院患者が増加しています。ミズーリ州では、ワクチン接種が完了した人は40%以下です。ミズーリ州スプリングフィールドの病院では人工呼吸器が不足し、急遽、他の病院から借りて治療にあたっています。マーシー病院スプリングフィールドの担当者は「去年よりも感染者が増加しています。感染患者への治療はしばらく続くでしょう。」と語りました。
ユタ州の病院では、感染による入院患者の大半が若者や妊婦で、共通してワクチンを接種していなかったということです。ソルトレイクシティーにあるインターマウンテン・ヘルスケア病院の医師は「接種完了した人に治療室で人工呼吸器を使う治療をしたことは、1度もありません。」と語りました。
また、感染力が強いとされるインドで発見されたデルタ株は、全米50州で確認されており、新規感染者の51%を占めています。
テキサス州ガルベストン郡で、6月末、400人以上が参加していた10代向けのサマーキャンプで147人の集団感染がありました。6日火曜日、ガルベストン郡保健当局は、陽性者のうち3人にデルタ株への感染が確認されたと発表、引き続き検査を進めるとしています。また、陽性者のうち、6人はワクチン接種完了から14日以上たっており、いわゆるブレイクスルー感染だったということです。