アメリカでは、経済再開とデルタ株の拡大で感染者数が再び増加しています。
全米50州で感染者数が増加しています。一時は、1万人程度まで下がっていた一日の新規感染者数は、21日水曜日、7日間平均で4万人以上となりました。感染による入院患者数は、先週から33%増加しています。インドで発見された変異ウイルス・デルタ株は、新規感染者の83%を占めています。20日火曜日、CDC疾病対策センターのワレンスキー所長は「7月3日の週は50%でしたが急増しました。感染による死亡者数は平均239人で先週から48%近く増加しました。」と語りました。
CDCが発表した地域ごとの感染状況では、6月末から7月半ばにかけて、赤色で示された感染が蔓延している地域が、急増しています。感染蔓延地域とワクチン接種率が低い地域が、比例しています。 特にネバダ州、ミズーリ州、アーカンソー州、ルイジアナ州、フロリダ州の5つの州では、感染が拡大しています。フロリダ州では1カ月で感染者数が490%増加しました。アーカンソーのこの病院では感染患者が増加し、満床になっています。アーカンソー医科大学副学長兼CEOは「公衆衛生局から緊急事態宣言はでていませんが、病院は緊急事態モードです。」と語りました。
16日金曜日、カリフォルニア州ロサンゼルス郡では、新規感染者数が2000人近くなりました。そのうち71%が18歳から49歳の若い世代でした。感染拡大を懸念し、ロサンゼルス郡では、18日日曜日からワクチン接種の有無に関係なく、屋内でのマスク着用を義務化しました。その他、カリフォルニア州10郡で、屋内でのマスク着用を強く推奨しています。