子供の新規感染者数が増加する中、学校でのマスク着用を巡る議論が続いています。
学校再開が数週間後に迫る地域もある中、19日月曜日、アメリカ小児科学会は、2歳以上の全ての生徒と教職員に学校でのマスク着用を推奨すると発表しました。多くの生徒が接種対象になっていないことを理由にあげています。CDCが9日に発表したガイドラインでは、接種が完了している生徒や教職員は、マスク着用は不要だとしており、異なる見解を示した形となりました。
アリゾナ州やテキサス州など8つの州では、マスク着用の義務化が禁止されています。そうした中、20日火曜日、アメリカ小児科学会は、先週1週間の子供の新規感染者数が2万3000人だったと発表しました。6月の終わりと比べて、倍に膨れ上がっています。
ファイザーは、12歳未満の子供の接種について、緊急使用許可の申請を9月から10月に行う予定です。また、ファイザーワクチンについて、16歳以上の使用を正式承認する手続きが進められています。この手続きは、通常半年かかると言われていますが、国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は8月の終わりまでに正式に承認される可能性があると語っています。
正式承認されることにより、ワクチン接種をためらっている人の中から接種に踏み切る人が出てくることが期待される上に、学校や企業などがワクチンを義務化しやすくなるということです。