ハワイのマウイ島で発生した山火事で、一部の地域では壊滅的な状況となっています。
ハワイでは8日火曜日、マウイ島など複数の島で山火事が発生しました。ハワイの南を通過していたハリケーンに伴う強風に加え、樹木が乾燥していたことで、急速に火が燃え広がりました。マウイ島では、10日木曜日までに少なくとも53人の死亡が確認され、数千人が避難し、一部の地域は壊滅的な状態となっています。
ハワイ王国時代の古都で歴史的な街として知られる観光地・ラハイナでは、海岸まで火が燃え広がりました。沿岸警備隊によると、炎から逃れるために海に飛び込んだ12人が救助されということです。海に逃げた男性は「私が最後に船着き場から飛び降りました。ガジュマルの木など全てが燃えて、ビーチを南に走りながら、できるだけ多くの人を助けました。」と語りました。
ハワイ州は非常事態を宣言し、マウイ島を訪れている旅行者はすぐに退去するよう要請。9日水曜日までに1万1400人以上の旅行者が他の島へ避難しました。また、マウイ島への不要不急な訪問は控えるよう要請しています。空港では、航空便の欠航で約2000人が足止めされました。一部の航空会社は運行が再開されるまで数日かかる可能性があるということです。