武装勢力タリバンが権力を掌握しているアフガニスタンからの撤退期限の今月31日まであと数日に迫っています。混乱が続く中、空港付近で爆発があり、アメリカ軍の兵士およそ30人が死傷しました。
26日木曜日、アフガニスタンの首都カブールの国際空港付近 少なくとも2カ所で爆発がありました。アメリカ軍兵士13人が死亡し、多くのアフガニスタン人も巻き込まれたということです。タリバンと 敵対関係にあるイスラム過激派組織「イスラム国」の関連団体ISIS-Kによる自爆テロとみられています。25日水曜日、アメリカ国務省は、アフガニスタンにいるアメリカ人に対し、カブールの空港周辺に危険が及んでいるため、空港へ向かわないよう警告していました。また、25日水曜日に行われた会見で、ブリンケン国務長官は、ISIS-Kによるテロ攻撃の脅威があると警告していました。
また、会見でブリンケン国務長官は「アメリカ人とアフガニスタン人協力者の退避に期限は設けません。」と語りました。26日木曜日の段階でおよそ1000人のアメリカ人が、アフガニスタンに残っていると発表されています。24日火曜日、バイデン大統領は、撤退期限を延長しない考えを示しており、 また、タリバンは、アメリカに撤退期限を守るよう求めています。