関係者などのインタビューを基にトランプ政権末期の内幕を暴露した本の内容が報じられました。そこに書かれていたアメリカ軍幹部の行動が物議をかもしています。
来週出版される著書によると、2020年の大統領選挙キャンペーン中、トランプ前大統領が繰り返し中国を挑発する発言をしていたことでアメリカが軍事行動に出る恐れがあると中国側が警戒していたことを察し、ミリー統合参謀本部議長は、秘密裏に中国軍幹部に連絡をとり「攻撃を行う場合は あらかじめ伝える」と話したということです。その後、国防総省内の会議で軍高官に対し、核兵器の使用を含む トランプ前大統領の全ての命令に自分を関与させるよう指示したとういうことです。
また、本ではミリー氏が2020年の大統領選挙後、「トランプ前大統領が深刻な情緒不安定に陥っていると確信していた」としています。ミリー氏は、今年1月に起きた連邦議会議事堂襲撃事件の後にも中国軍幹部に連絡をしており、「アメリカは安定していて問題はない。民主主義は みだれる時もある」と話したということです。また、事件後、ペロシ下院議長が「彼は狂っている、きのうの事件がその証拠だ」とミリー氏に話すと「全て同感だ」と返答したということです。
トランプ前大統領は声明で中国への軍事攻撃を 考えたこともないと反論し、ミリー氏が中国に連絡をしていたのが事実であれば、反逆罪になると批判しました。