FRB連邦準備制度理事会が今年5度目となる利上げを発表しました。景気後退を避けながら記録的なインフレを抑え込み、経済を安定させたい難しい舵取りを迫られています。
21日水曜日、 FRB連邦準備制度理事会は0.75%の大幅な利上げを発表しました。ジェローム・パウエル議長は「何がなんでもインフレを抑制しなければならない。苦しみを伴います。」と語りました。
0.75%の大幅利上げは6月から3回目。住宅ローンなどがさらに高くなり、クレジットカードローンの負担も増えることになります。例えばクレジットカードに7000ドルの利用額があり毎月最低金額のみを支払っている場合、利子が416ドル余分にかかると試算されます。住宅ローンは1月から倍の6%に膨れ上がっており、今後も上がる見通しです。ワシントンDCで住宅購入を考えているエミリー・ブラウンさんは「慎重に計算しました。」と語りました。その結果、予算を10万ドル削減し、広さや所在地などを考え直すということです。
止まらないインフレで食品などの値上がりも続いています。8月の統計では去年の同じ時期に比べて物価が8.3%上昇し、人々の生活に大きな影響を及ぼしています。FRBは現在4%を切っている失業率も今後は上がるとみており、来年は失業率が4.4%まで上がると予想しています。