ファイザーが子供を対象にしたワクチン接種に関し、安全性と有効性が治験で確認されたと発表しました。
20日月曜日にファイザーが発表した治験データは、5歳から11歳の約2200人を対象にしたもので、ワクチンは、大人の3分の1の量を投与したということです。ファイザーによると、副反応は少なく、16歳から25歳のグループの副反応と似た症状だということです。また、接種量は少ないものの、成人向けの量を投与した16歳から25歳のグループと同じ程度の強い抗体反応が見られたとしています。感染症専門医は「治験データによると 熱や寒気などの副反応は16~25歳のグループよりも少ないです。」と語りました。
ファイザーの治験に参加した8歳の少年は、今月1日に1回目の接種を受けたといいます。母親は「息子は腕がいたくなり微熱がでましたが、今は何ともありません。」と語りました。少年は「やれることをしただけです。世界が日常を取り戻す助けになります。誰もコロナ禍が続くことを望んでいません。」と語りました。ファイザーは、今月中に治験データをFDA食品医薬品局に提出する予定で、専門家は早ければ10月末前に承認されるだろうと見ています。
子供の感染者数は5週間で110万人以上にのぼっています。また、保健当局によると子供の感染者の内2~3%に長期的な後遺症がでています。去年11月に感染し、数カ月にわたり症状が続いたという少年は「毎日起きるときに、ひどい頭痛と激しいめまいがします。腹痛があり、嘔吐します。」と語りました。リハビリと複数の薬の服用を続け、今年の夏ごろに症状が改善し始めたということです。