アメリカでは、季節性インフルエンザの感染者が急増しています。保健当局は、予防接種を受けるよう警鐘を鳴らしています。
アメリカでは、マスクの着用や人との密集を避けるなど新型コロナウイルスの感染対策により、過去2年の間、季節性インフルエンザの感染が減少していました。しかし、新型コロナの感染対策が緩和されている今、ニューヨーク州では、インフルエンザの感染者数が去年の同じ時期と比べてすでに4倍に膨れ上がっています。これから寒くなるにつれ、感染者がさらに増加することが懸念されています。
CDC疾病対策センターのワレンスキー所長は「季節性インフルエンザは予測できません 毎年 予防接種を受けて身を守ることが大事です。」と語りました。CDC疾病対策センターは生後6カ月以降の人は、全員インフルエンザの予防接種を受けるよう推奨し、接種を受ける時期については10月中が望ましとしています。また、65歳以上の人には、より効果があるとされる高用量の高い予防接種を推奨しています。インフルエンザの予防接種と新型コロナの追加接種・ブースターは同時に接種できるということです。
専門家は、インフルエンザの流行を予測するために、5月~10月に冬を迎える南半球の状況に目を向けるのですが、オーストラリアでは、今年 1週間の感染者数が3万人を超えた週もあり過去5年間で最も深刻なインフルエンザの流行があったことから、アメリカでも同様の事態が予測されています。