血栓を予防するために処方されてきたアスピリンに関して、予防医療の専門家委員会がガイドランの変更を検討しています。
解熱剤や鎮痛薬として知られるアスピリンですが、同時に、血液を固まりにくくする抗血小板作用があることから血栓予防薬としても1日1錠、低用量のアスピリンが広く処方されてきました。12日火曜日、専門家委員会が発表した血栓予防のためのアスピリン使用に関するガイドラインの草案によると、60歳以上で心臓発作や脳卒中を経験していない人については、毎日の服用は停止するべきとしています。ノースウェル・ヘルス病院循環器科の医師は「血栓予防効果よりも、出血や胃腸ヘの副作用のリスクが上回るという見解です。」と語りました。
また、50代から60代の人に大腸がん予防のために推奨していた低用量のアスピリン服用は、効果についてより多くの調査が必要だとし、推奨を取りやめるとしています。
心臓病や高血圧などの疾患を持つ人は、引き続き服用を推奨するということです。専門家委員会は、年齢関わらず、低用量のアスピリンを予防的に服用している人に対してかかりつけの医師に相談するよう推奨しています。