カリフォルニア州ロサンゼルス市で最低限の生活に必要な金額を支給する「 ベーシックインカム」の導入実験が開始されます。
27日水曜日、カリフォルニア州ロサンゼルス市は、郡もあるので市を入れた約3000世帯を対象に、月1000ドルを1年間支給するベーシックインカム導入実験を開始すると発表しました。ロサンゼルス市長は「生活するには1000ドルでは足りません。仕事は続ける必要があります。低所得者層には2~3つの仕事をかけもちする人もいます。」と語りました。対象者は、18歳以上の住民で低所得、子供を1人以上扶養しているなどの条件があり、申請者の中から抽選で選ばれます。申込みは、29日金曜日から始まります。
ベーシックインカムはヨーロッパなどで古くから試されている制度ですが、年金や生活保護など低所得者へのサポートが一本化でき、無駄を省ける制度とされる一方で、労働意欲を削いで貧困層が増えるというデメリットも指摘されています。ロサンゼルスの試みは、アメリカのベーシックインカムプロジェクトとしては最大規模となり、1000ドルの使い道は自由だということです。