止まらないインフレを抑え込むため、FRB連邦準備制度理事会は4会合回連続となる大幅利上げを発表しました。
2日水曜日FRB連邦準備制度理事会は、今年6度目となる利上げを発表しました。通常の3倍となる0.75%の大幅利上げは4会合連続となります。FRB連邦準備制度理事会のジェローム・パウエル議長は「今後インフレを目標の2%に戻すために適切な利上げと判断した。」と語りました。
FRBは、インフレを抑制しながら景気の後退を最小限に抑えるソフトランディングを目指す難しい舵取りを迫られています。そうした中、急激な利上げはクレジットカードの支払い、車や住宅のローンに大きな影響をもたらしています。クレジットカードの平均利率は3月はおよそ16%でしたが、現在はおよそ19%になっており、今回の利上げ発表でさらに上がると見られています。
30万ドルの住宅ローンの場合は、2カ月前の利率では月々の支払いが1734ドルだったのに対し、現在は2021ドルに跳ね上がっています。ムーディーズアナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザンディ氏は「住宅ローンの30年固定金利は7%を超えており、住宅市場にの大きな影響をもたらしています。」と語りました。
年末商戦を前に消費者の買い控えも見られ、市場関係者から今後は利上げのペースを緩める動きを期待する声が出始めています。