10月中旬の連休にサウスウエスト航空が数千便を欠航とし空港が混乱しましたが、先週末もアメリカン航空などで欠航や遅延が相次ぎ、旅行の需要が高まるホリデーシーズンの混乱が懸念されています。
先週末、アメリカン航空では、飛行機の欠航や遅延によって足止めされた旅行客が長い列を作りました。先週金曜日には300便以上、日曜日には1000便以上が欠航になりました。サウスウエスト航空も週末だけで数百の便が欠航となったということです。また、週明けの月曜日になっても欠航が相次ぎました。
各航空会社は原因として、強風によって使用できる滑走路が制限されたことなどの悪天候を挙げていますが、主な原因として、コロナ禍に人員削減を行ったことによる人手不足で、再雇用や研修が間に合っていないことが指摘されていて、旅行アナリストは「月末に悪天候に見舞われると乗務員が法定労働時間を超えてしまうことが多く、問題が深刻化しやすい」と説明しています。
これからの旅行シーズンに向けて専門家は、1日の最初の便を予約することで、その後の天候による遅延の影響を受けにくくなるとアドバイスしているほか、欠航になっても対策を取りやすくするため、直行便で、なおかつ目的地への便が1日に何度かある航空会社を選ぶよう勧めています。