2日火曜日に投開票が行われたバージニア州知事選挙で、共和党候補のグレン・ヤンキン氏が勝利しました。来年中間選挙を控えたバイデン大統領には痛手になると見られています。
共和党の新人で実業家のグレン・ヤンキン氏と、民主党のテリー・マコーリフ前知事の争いとなっていたバージニア州知事選は、これまでのバイデン政権を評価し、来年の中間選挙の流れを占う選挙として注目されていました。
バージニア州は去年の大統領選挙でバイデン大統領がトランプ前大統領に10ポイント差をつけて勝利した民主党寄りの州で、今回の知事選も民主党が有利と見られていました。しかし、バイデン政権の支持率が低迷する中、予想に反して接戦となり、共和党のヤンキン氏が約2ポイント差をつけて勝利しました。バージニア州知事選で共和党の候補者が当選するのは12年ぶりです。
トランプ氏からの支持を受けていたヤンキン氏ですが、選挙活動中はトランプ氏と距離を置く姿勢をとり、勝利宣言でもトランプ氏に触れることはありませんでした。今も党内で強い影響力を持つトランプ氏ですが、今回のヤンキン氏の姿勢は、今後、共和党候補が選挙を戦う上で1つのヒントになると見られています。
一方、民主党の現職、フィル・マーフィー知事と共和党のジャック・チャタレリ氏によるニュージャージー州知事選挙も接戦となっていましたが、わずかの差でマーフィー氏が勝利を確実にしました。ニュージャージー州で民主党の知事が再選するのは40年以上ぶりだということですが、民主党優勢と見られていた中でのこの大接戦に、民主党議員は来年の中間選挙に向けて焦りを募らせています。