呼吸器系ウイルス感染による子供の入院が増加していることを受け、CDC疾病対策センターが医療体制のひっ迫に警戒を呼びかけています。
気温の低下に伴い、RSウイルスと呼ばれる呼吸器系合胞体ウイルス、インフルエンザ、新型コロナウイルスの3つのウイルスの感染が拡大する「トリプルデミック」が懸念されています。4日金曜日、CDC疾病対策センターは呼吸器系ウイルスに感染する患者の急増を受け、秋から冬にかけて医療ひっ迫の恐れがあるとして「公衆衛生上の勧告」を発表しました。
特に、RSウイルスに感染した子供の入院が増加しています。カリフォルニア大学サンフランシスコ校ベニオフ小児病院の小児救急医長は「子供の集中治療室が満床で救急処置室で治療を続けています。」と語りました。子供の感染を防ぐため、来院を制限している病院もあります。7日月曜日、ミシガン州のコーウェルヘルスでは運営する8つの病院で特別な場合を除き、5歳未満の子供の来院を規制しました。スタンフォード小児病院 のアロック・パテル医師は「前例のない早さでRSウイルスの感染が拡大しています。ここ数年はRSウイルスにさらされておらず、免疫が発達していないためと考えられています。」と語りました。
また、南部から東部にかけてインフルエンザの感染が広がっており、インフルエンザでの入院患者数と死亡者数は1週間で2倍近くに増加しています。