11日水曜日、全米の感染による入院患者数は、6万5000人以上となり、パンデミック始まって以来、最多となっています。各地の病院で医療スタッフ不足が深刻です。
ノースダコタ州では、9日月曜日、病院での人手不足を補うための特例として、医療スタッフが陽性でも無症状であれば、感染患者の治療に引き続き従事することを州知事が許可しました。
ユタ州南部のセントジョージでは、人手不足のために 集中治療室の看護師が、朝6時から深夜0時まで働くこともあるといいます。集中治療室担当の看護師は「患者はたった1人で息を引き取ります。感染防止にどうか協力してください。」と語りました。8日日曜日、ユタ州知事は医療崩壊を避けるための非常事態宣言を発令し、州全域で屋内外問わず、公の場でのマスク着用を義務化。また、今月23日まで同居している人以外と会うことを禁止するなどの行動制限の措置を取りました。
一方、感染が拡大してもマスク着用の義務化を行わない州もあります。オクラホマ州では、医師らが病院での危機的状況を訴えていまが、知事はマスク着用を推奨する一方、義務化はしないとしています。医師は「医療従事者にとって悪夢のような状況です。交通事故か、感染症か、どちらの患者を治療するのか選択を迫られています。」と語りました。
サウスダコタ州では、陽性率がおよそ55%で深刻な状況ですが、11日水曜日、スーフォールズの市議会は、市民に公共の場所でのマスク着用を推奨しながらも、義務化はしないと決議しました。
12日木曜日、国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は「再封鎖しないためにも、まずは感染対策を徹底してほしい。」と 感染対策を続けるよう呼びかけました。