中間選挙が終わって1週間、トランプ前大統領が次の大統領選への出馬を正式に表明しました。
中間選挙の開票が進み、16日水曜日、下院では野党共和党の過半数獲得が確実となりました。上院では、12日土曜日に共和党候補が優勢だと見られていたネバダ州で民主党候補に当確がでたことから、ジョージア州の決選投票を待たずに民主党が50議席を獲得し、過半数を維持しました。
そうした中、15日火曜日、トランプ前大統領がフロリダ州の邸宅「マール・アラーゴ」で2024年の大統領選への出馬を表明しました。ドナルド・トランプ前大統領は「アメリカを再び偉大な輝かしい国にするために大統領選に立候補します。」と演説しました。かつてトランプ政権で上級顧問を務めた娘のイバンカ氏は声明を発表し「今回は子育てと家庭を優先し 政治に関与する予定はない」としました。
中間選挙でトランプ氏が支持した候補者が多くいた中、共和党が苦戦した結果を受け、共和党内ではトランプ氏の影響力を疑問視する声がでています。共和党所属でトランプ氏に批判的なニューハンプシャー州のクリス・スヌヌ知事は出馬表明について一蹴し、「どんな発表があろうと誰も気にとめません。」と語りました。
トランプ政権で副大統領を務めたマイク・ペンス氏は次の選挙では別の選択肢もあるだろうとしました。ABCニュースのインタビューで司会者の「トランプ氏が大統領に再選されるべきと考えますか?」という問いに「国民次第ですが、より良い選択肢があるでしょう」と答えました。また。司会者の「2024年の大統領選に出馬しますか?」との問いに「検討している最中です。」と答えました。
トランプ氏の支持を受けることなく、中間選挙でフロリダ州の知事選に勝利したロン・デサンティス知事も2024年の大統領選への出馬が取り沙汰されています。16日水曜日の会見では大統領選への言及を避け「中間選挙が終わったばかりです。今は一息つきましょう。」と語りました。
そうした中、民主党のナンシー・ペロシ下院議長(82)が、約20年勤めた下院での民主党トップの座を退くと表明しました。民主党指導部の世代交代が加速しそうです。