アメリカでは来週、サンクスギビングデーの連休を迎え、ホリデーシーズンが始まります。今年は、どのようなホリデーシーズンになるのでしょうか。
サンクスギビングデーは家族や親戚が集まって一緒に過ごすのが恒例ですが、去年は感染対策のため、集うことを避けるよう呼びかけられていました。ワクチン接種が進んだ今年のホリデーシーズンの過ごし方について、専門家が言及しました。米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は「もし家族や友人同士が接種完了者であれば、集まって過ごしても問題ないでしょう」と語りました。
ニューヨーク市で、去年は規模を縮小して行われたメイシーズのサンクスギビングパレードですが、今年はパンデミック前の規模に戻し、巨大バルーンが街を行進します。
一方で、労働者不足、異常気象などの影響で生木のクリスマスツリー不足が深刻だということです。人工のクリスマスツリーに関しては、物流の遅延が影響し、20~30%の値上がりが見られています。
また、この時期、イベントなどに登場するサンタクロースも不足しています。サンタクロースを務める男性は「週末は1日に2~3カ所に行くことがありましたが、今年は4カ所をまわることになります。」と語りました。サンタを育成し、イベントなどに送り出しているサンタスクールの経営者は、パンデミックがサンタ不足の最も大きな要因だと言います。サンタクロース学校の創設者は「サンタ業界では、多くの人が新型コロナで死亡しました。」と語りました。
また、16日火曜日、ニューヨーク市のデブラシオ市長は、タイムズスクエアで行われる年越しカウントダウンイベントについて、去年はほぼ無観客で行われていましたが、今年は接種完了証明または陰性証明を条件に観客を動員すると発表しました。