ニューヨークの名門コロンビア大学の学生が、大学近くの公園で刃物を持った男に襲われ死亡しました。治安の悪化が懸念されています。
殺害されたのは、コロンビア大学の大学院に通うダビデ・ジリさん30歳です。ジリさんの追悼式が3日金曜日、大学で行われました。ジリさんは2日木曜日の夜11時前、サッカーの練習から自宅に戻る途中の公園で、通りかかった男に 刃物で腹を刺されて死亡しました。
警察によるとその約15後には、イタリアから観光できていた27歳の男性が、男に刃物で刺され病院に運ばれました。命に別状はないということです。その後、セントラルパークで また別の男性が襲われ、駆けつけた警察官が25歳の男を拘束しました。男は長包丁を持っており、警察は無差別 連続殺傷事件として捜査を進めています。
ジリさんが刺された公園では、2年前にも当時18歳の女子大生が殺害される事件があり、大学関係者や学生の間で衝撃が広がっています。
逮捕された25歳の男はギャング団のメンバーでこれまでも複数の逮捕歴があり、犯行時は保釈中だったということです。
ニューヨーク市によると、11月には去年の同じ時期にくらべて凶悪な暴行事件が15%増加しているということです。こうした事態を懸念して、マンハッタンにオフィスを構えるある銀行では出社する従業員に対し、犯罪の標的にならないようスーツではなく軽装で来るよう呼びかけているということです。