緊迫するウクライナ情勢などに関してバイデン大統領とロシアのプーチン大統領がオンラインで会談を行いました。
2014年にロシアがクリミア半島を併合して以来、ウクライナ東部では 7年以上に渡り、親ロシア派の武装勢力とウクライナ政府軍との間で内戦が続いています。ABCニュースの記者は前線を取材し「兵士は前進しようとしていますが、最前線では数分ごとに銃撃が行われています。」と語りました。軍関係者によると、最近、ウクライナ軍へのアメリカやNATO(北大西洋条約機構)加盟国からの軍事的支援が増加しているということです。
ウクライナはNATOへの加盟を希望していますが、ロシアはこれを「超えてはならない一線」だとしてNATOによるウクライナへの軍事的関与を強くけん制しています。そうした中、ウクライナとロシアの国境周辺でロシア軍が大規模な部隊を駐留させ、緊張が高まっています。
7日火曜日に行われた首脳会談でバイデン大統領は、ロシアがウクライナに侵攻する場合は経済制裁を辞さない姿勢を示しました。一方、プーチン大統領は会談でウクライナをNATOに加盟させないこと、そして、ロシア国境付近に 兵器を配備しないことへの保証を求めました。議論は平行線をたどったとみられていますが、両国間で今後も協議を継続することで一致しました。