トリプルデミック屋内でのマスク着用推奨 | VIDEO

ホリデーシーズンの中、コロナやインフルエンザの感染拡大で、ニューヨークやロサンゼルスなどの大都市では、再び屋内でのマスク着用が呼びかけられています。

新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中、インフルエンザとRSウイルスのトリプルデミックで全米の医療がひっ迫しています。ニューメキシコ大学病院では、新型コロナウイルスの感染が始まって以来、最も病床がひっ迫した状態で、駐車場にテントを設置して患者の診察をおこなっています。ニューメキシコ大学病院のスティーブ・マクラーリン医師は「重症患者や人工呼吸器をつける患者が増えています。」と語りました。

２歳のジャジー・ゴンザレスちゃんはRSウイルスに感染し、２週間、集中治療室にいます。ジャジーちゃんは８日間、人工呼吸器をつけていました。ジャジーちゃんの母親は「RSウイルスを甘くみてはいけません。ただの風邪ではありません。私は娘を失うところでした。」と語りました。

インフルエンザのような呼吸器系疾患の感染が、全米43の州とワシントンD.C.、プエルトリコで「高い」または「非常に高い」状態になっています。ミシシッピ州では集中治療室の病床が残り85床で、州外の病院に患者を移送する病院も出てきています。アリゾナ州とミシガン州では、ベビーベッドを追加で発注しています。

全米の新型コロナウイルス感染による死亡者数は、過去１週間で62％上昇しています。死亡者の90％が65歳以上の患者です。メイヨークリニックのグレッグ・ポーランド医師は「コロナ疲れで対応が怠慢にならないことが重要です。大げさにはしたくないが正直に伝えたい。」と語りました。

専門家は、ホリデーシーズンで人が集まる機会が増える中、屋内ではマスクを着用し、新型コロナウイルスのワクチン、オミクロン株対応ブースター、そしてインフルエンザのワクチン接種を受けるよう呼びかけています。