13日火曜日、ロシア政府のために共謀してアメリカの武器や軍事技術を密輸していたとして、7人が起訴されました。
起訴されたのはロシア人5人とアメリカ人1人を含む合計7人で、ロシアの情報機関のひとつFSBロシア連邦保安局の職員とみられる人物もいます。被告らは、アメリカに実態のないペーパーカンパニーを設立し、何百万ドルもの機器や技術をロシアに密輸していたということです。密輸されていたのは、高度な電子機器や高性能な試験装置などで、弾薬の他、軍事的に使用できる機密性の高い電子部品も含まれています。
被告らは、アメリカ企業に虚偽の利用目的を伝え、商品を入手していました。ニューハンプシャー州の閑静な住宅街に住む被告の1人は、輸出書類を偽造した上で、受け取った商品を梱包し直してエストニアなどの中間地点に出荷していたということです。近隣住民は不審な点があったといい「いつもたくさんの箱があり変でした。ニュースを聞いてなるほどと思いました。」と語りました。
密輸は、少なくとも2017年から行われていたと報じられています。被告らは密輸の共謀罪に加え、マネーロンダリングや銀行に対する詐欺などの罪に問われており、有罪となれば最大で30年の実刑となります。