気温が下がり人々が屋内にいることが増えたこともあり、感染者数の増加が続いています。
アメリカでは、これまでの感染者数が5000万人を超えました。感染による死亡者数は、80万人に及んでいます。少なくとも36州で一日の新規感染者数が10%以上増加しています。サンクスギビングデーの連休で多くの人が集まったこと、また、寒くなったことで人々が室内にいる時間が多いことなどが原因とみられています。
感染による入院患者数も増加しており、ミシガン州を含む17の州で集中治療室の空き病床が15%以下になっています。ミシガン州やニューメキシコ州などには、医療従事者を支援するめ軍の医療班が派遣されました。ペンシルベニア州のいくつかの病院では病床が不足しています。ペンシルベニア州ガイシンガー・ヘルスシステムのCMOは「ペンシルベニア州は医療崩壊寸前です。脳卒中、心臓発作、交通事故で搬送されても受け入れる救急病床がありません。」と語りました。
ニューヨーク州では、サンクスビギングから入院患者数が70%増加しました。こうした状況を受け、ニューヨーク州のホークル知事は、13日月曜日から来月15日までの間、ワクチン接種完了証明の提示を義務づけていない全ての屋内施設でのマスク着用を義務付けました。ニューヨーク市の住民は「パンデミック中で変異ウイルスもあり、マスクぐらい大したことありません。」と語りました。また、別の住民は「いつになったら終わるのか、早くマスクを取りたいです。」と語りました。また、カリフォルニア州でも15日水曜日から1か月間、全ての屋内公共施設でのマスク着用を義務付けました。
アメリカで死亡者が80万人を超えたというニュースが大きく伝えられていますが、実は感染が拡大した2020年よりもワクチン接種が始まっていた2021年の方が死亡者数が多く、国の分断で国民のワクチン接種が遅れたことへの影響が指摘されています。