大統領選で選挙人による投票によりバイデン氏の勝利が確定し、トランプ大統領の逆転は事実上なくなりました。
14日月曜日、大統領選の選挙人による投票が行われ、バイデン氏が過半数の270を上回る306票を獲得し、正式に勝利しました。来年1月6日、上下両院合同の連邦議会による投票結果の承認を経て、バイデン氏の当選が最終的に確定します。これまでバイデン氏の勝利について認めていなかった共和党のマコネル上院院内総務は、15日火曜日、初めて公にバイデン氏の勝利を認め、議会で「選挙人団により決定されました。バイデン次期大統領に祝意を表明します。」と語りました。
一方、トランプ陣営の法廷闘争は事実上、終幕を迎えました。 先週8日、テキサス州の司法長官が、4つの激戦州に対し、バイデン氏勝利の選挙結果を覆す訴えを起こしていましが、11日金曜日、最高裁はこの訴えを退けました。 また、14日月曜日、バー司法長官が、23日に辞任することが明らかになりました。 今月、バー司法長官は「選挙結果を変えるような不正は見つかっていない」と発言しており、大統領選の結果をめぐる意見の相違で、大統領との関係の悪化が伝えられていました。
いまだトランプ大統領の敗北を認めていない 複数の共和党下院議員は、1月6日の議会による承認の日に異議を申し立てて下院での採択に持ち込みたいとしています。しかし、下院は民主党が過半数をにぎっている上に、共和党内からもこれ以上、選挙結果を覆そうとする行為には賛同しないという意見が聞かれ、現段階でトランプ大統領再選の可能性は「ゼロ」だと 専門家は見ています。