ユタ州で行方不明になっていた女子大生が、最後に目撃された場所から140㎞以上離れた家の地下室で発見されました。携帯電話からのメッセージが発見の手掛かりとなりました。
発見された女子大生の父親は会見で「本当によかったです。言葉にならない気持ちで妻と抱きあいました。」と語りました。無事に発見されたのはユタ州のスノー短期大学に通う19歳の女性で、13日月曜日、夜9時過ぎに学生寮を出ていく姿が防犯カメラに映しだされています。その後、行方が分からなくなっていました。
供述書によりますと、女性はオンラインのチャットグループでブレント・ブラウン被告39歳と出会い、会う約束をしていたということです。捜査当局によると、2人は男の家まで車で移動しましたが、その後、男は暴力的になり、女性に性的暴行を加え、仕事に出かける際は女性を縛りつけていました。もし、女性が逃げたり、男のことを誰かに話したりすれば、家族を襲うと脅していたということです。
男は女性から携帯電話を取り上げていましたが、一度だけ両親に連絡することを認め、女性は14日火曜日の朝7時頃に両親に「アイラブユー」とだけメッセージを送りました。早朝に来たメッセージを不審に思った両親は、携帯電話会社に携帯電話の場所の特定を依頼し、警察にも通報しました。捜索中に会見を行い、女性の父親は「聞いていてほしい、1人じゃないよ」と娘に呼びかけました。
携帯電話は短期大学から140㎞以上離れた町にあると特定されました。広範囲での捜索の末、18日土曜日、女性は男の家にある石炭を貯蔵する地下室から発見されました。発見されたとき、女性は全裸で、髪の毛は切られていたということです。発見後の会見で女性のおじは「姪は無事ですが、危険でトラウマになる体験をしました。どんな事が起きたのかを知りました。彼女はファイターで、今はサバイバーです。」と語りました。
その後の調べによると、2人のメッセ―ジのやり取りの中には暴力的な性的嗜好についての内容が含まれていたということです。21日火曜日、男は悪質な誘拐、性的暴行などの罪で起訴されました。
スノー短期大学では、女子学生が無事生還したことを感謝する集会を行いました。学長は集まった学生に対し、オンラインでのやりとりの危険について改めて認識し、油断せず常に警戒するよう呼びかけました。