オミクロン株の感染拡大が懸念される中、今年のホリデーシーズンに空港を利用する人は、パンデミック始まって以来最多となりました。
TSA運輸保安局 によると今年のトラベル・シーズンが始まった17日金曜日から空港を利用する人は連日約200万人となっており、去年に比べて倍以上になっています。また、23日木曜日から1月3日の間に約2000万人の旅行客を予想しているということです。
国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は、ワクチン接種を完了し、追加接種もしていれば、飛行機での旅行や家族との再会も安全なはずだとしています。ただし、マスクの着用を強調し「空港では常にマスクをすること。機内でもマスクをすること。そして、ワクチンを接種したか不明な人とは集まらないこと。」と語りました。
一番効果があるのはN95のマスクですが、専門家はKN95やKF94も同様の効果があるとしています。国防総省が行なった旅客機内での検査では、不織布マスクも効果的という結果が出ています。 布製のマスクについては重ねて着用することが勧められています。飛行機だけではなく、電車やバスを含む全ての公共交通機関でマスク着用が義務化されています。また、旅客機内ではバルブ付きのマスクは認められていません。
国際線を利用する人はワクチン接種証明書と陰性証明が必要で、空港で検査を受ける場合、行列での待ち時間を想定する必要があります。TSAは混雑を少しでも緩和するため、利用者に対しマスク着用など、空港の新型コロナ対策を守るよう、心がけてほしいと呼びかけています。
TSAによるとUターンラッシュのピークは 1月2日日曜日と3日月曜日で、空港での混雑が予想されるということです。シアトル・タコマ国際空港、ニューアーク・リバティー国際空港の指定ターミナルでは、事前にオンラインで予約を入れることで、TSAのセキュリティの長い行列を避け、ファスト・レイン(優先的に入れる列)に並ぶことができます。このサービスは無料で、ロサンゼルスやダラスの空港でも一部同じサービスを行っているということです。