イギリスで確認された変異種の感染拡大を防ぐため、ニューヨーク州では、独自で対策を進めています。
21日月曜日、クオモ知事は、イギリスからニューヨークの空港に到着する国際線を運航する航空会社3社に対し、渡航者全員に搭乗前の検査を実施し、陰性が確認された乗客のみに搭乗を許可するよう要請したことを発表しました。乗客への検査は24日木曜日から始められました。ニューヨークのジョン・F・ケネディー国際空港には、イギリスから毎日6便が到着しています。22日火曜日、クオモ知事は変異種がすでに州内に到達している可能性が高いとし、州内の病院で変異種の検査を徹底するよう求めました。会見でクオモ知事は「変異種を検査し、州内に感染者がいたらすぐに隔離が必要です。」と語りました。
24日木曜日、ニュージャージー州でもイギリスからの渡航者に対し、陰性の証明を義務化すると発表。また、ユナイテッド航空とデルタ航空は、ニューヨーク州やニュージャージー州以外にもイギリスからアメリカに渡航するすべての乗客に対し、陰性の証明を義務化すると発表しました。
クオモ知事が即座に各航空会社に直談判した背景には、パンデミック初期、ニューヨークでは中国から広がっていると思われていたウイルスが実はヨーロッパからの渡航者によって広がっていて、水際対策が遅れたことが爆発的な感染拡大に繋がったと見られていることがあります。またニューヨークのデブラシオ市長もイギリスからの渡航者全員に対し市が求める自主隔離を行なっているかどうか滞在場所に担当者を送り込み確認するとしています。違反者には$1000の罰金が科せられます。