今年8月マウイ島で起きた山火事。少なくとも99人が死亡したこの大惨事からおよそ3カ月、ハワイの警察は、警察官らが救助の際、着用していたボディカメラの映像を公開しました。
緊迫の一部始終が収められています。
警察官「動け、動け。ここから出るんだ」住民を大きな声で逃す警察官。
火事が迫る木造住宅の2階。警察がドアを強く叩くと、中には上半身裸の高齢とみられる住人。
「火事だ。他に誰かいるのか?」
住人「いいや」声「手を貸して、早く逃げるんだ」住人は何も持たずに連れ出されます。
「車を出すんだ!」声を荒げ、シャッター前で立ち往生した車を動かします。
「いけー!」逃げ惑う住民らの車が行き交います。
女性警察官「大勢が亡くなっている。皆を急いで逃さないと、最悪の状況よ」
建物の中にも人が。「皆出るんだ。早く、出て、出て!」建物にいた人たちをパトカーに押し込めます。
警察官らは、救助以外にも消火活動や交通整理など混乱した状況が見受けられます。
マウイ警察署長「警察官は命をかけ人命救助した。犠牲者や被害者には本当に残念に思う」
およそ2時間あったボディカメラの映像ですが、公開された映像はおよそ16分で、警察は住民などへも配慮してこの映像を公開しました。
火災の原因はいまだ調査中ですが、切れた送電線の火花が枯れ木などに燃え移り火事が広がった可能性が指摘されています。