収入源を失い、無料で食料品を配るフードバンクに頼る人が急増するアメリカでは多くの家庭で十分な食料を確保することが難しくなっています。一方で、農家などでは大量の収穫物が廃棄されています。
全米各地のフードバンクでは、食料を求める人たちが長い列を作っています。アリゾナ州フェニックスでは先週、予想を上回る人数で人々が殺到したため途中で食料が足りなくなってしまったため、今週は夜明け前から長蛇の列ができました。 アメリカ最大の食料支援団体「フィーディング・アメリカ」は、今後6カ月間、食料を必要とする人は通常よりも1700万人増えるだろうと予測しています。
一方、営業を停止したレストランやホテルなどに食材を提供していた農家などでは、収穫物の廃棄を余儀なくされています。フロリダ州のトマト農家でも、約4500トンのトマトを畑で放置せざるを得ない状態のため、一部のトマトを収穫し、フードバンクに寄付することを決めました。
アメリカ農業会連合と「フィーディング・アメリカ」は農務省に対し、現在の食料供給システムの制約を解除し、より多くの食料を迅速に供給するために地域レベルで協力体制を敷くための支援を求めています。
連邦政府からの最大1200ドルの救済金ですが、給付時期について財務省は、口座に直接振り込まれる予定の約8000万人には今日にも振り込みがあるだろうとしています。しかし、小切手が郵送される人に関しては、来月までかかる可能性があるということです。