食料品価格の高騰が続いていて、1カ月の上昇率が約50年ぶりの値になっています。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で失業率が跳ね上がり、食料を無料で配るフードバンクでも十分な量を確できない人々が相次ぐ中、食料品の価格は、4月から2.5%以上上昇しています。1ヵ月でここまで価格が上昇するのは46年ぶりだといいます。
卵の価格は16%以上の上昇。牛ひき肉は約5%、鶏肉約6%、豚肉は10%以上上昇しているものもあります。食肉の価格高騰は、従業員の感染拡大によって食肉工場の閉鎖が相次いだ時から指摘されていましたが、専門家は、感染拡大前は食費の半分以上を外食に費やしていたアメリカの消費者が、行動制限によって外食をしなくなり需要が増えたことを要因に挙げています。
また、値引き販売も当分の間はなくなると見られ、消費者はこれまで以上に考えて買い物をしなければならないだろうと指摘しています。食品業界は、商品に新たな安全管理が必要なことなども価格高騰の要因に挙げていて、2%から4%の価格上昇が今年中続くだろうと予想されています。