アメリカでは、新型コロナウイルスによる死者が13万6千人を超えました。CDC疾病対策センターの所長は、今年の秋から冬にかけては、最も厳しい状況になるだろうと見解を語りました。
感染による入院者数が過去最多となったミシシッピ州では、最も設備が整っている病院の病床がすべて埋まり、29人の患者が入院待ちの状態となっています。 医療スタッフは次々とくる患者の対応に追われています。医師は「病床が空けばすぐに次の患者が使う状態です。集中治療室が空くのは、退院ではなく命を落とした場合です。必死で治療しても助けられないこともあり、疲弊しています。」と語りました。CDC・米疾病対策センターのレッドフィールド所長は、状況を厳しく受け止め「これから迎える秋冬は、史上最も困難な状況になるでしょう」と見解を語りました。カリフォルニア州では、感染拡大を受けてレストラン、バー、ショッピングモール、ヘアサロンなど屋内のビジネスを再度封鎖しました。ロサンゼルス市では、屋内退避令を再び発令するかどうかが検討されています。市内の検査施設には長蛇の列ができていて、カリフォルニア州の保健当局によると検査結果がでるまでに時間がかかり過ぎて感染経路の特定は難しいとしています。フロリダ州では、1日の感染による死亡者数が133人で過去最多を更新し、1日の新規感染者数はおよそ9000人にのぼりました。13日の州知事の会見で住民が「市民を間違った方向に導いて4000人以上が亡くなった。恥を知れ!」と声を荒げる場面もありました。テキサス州とオクラホマ州では1日の感染者数が過去最多となりました。オクラホマ州では自己免疫疾患を持つ13歳の少女が感染により亡くなりました。また、きのう、国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長は、アメリカが新型コロナウイルス感染の脅威からいつ開放されるのかについて「その時が早く来ることを願っていますが、1年~1年半後だと思います。」と予測を示しました。