きのう、アメリカで初めて、新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験で最終段階に入った バイオテクノロジー企業モデルナが、新たな研究報告を発表しました。
モデルナの報告によると、8匹のサルにワクチンを投与し、2日間ウイルスにさらしたところ、7匹に感染が確認されなかったということです。国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長はワクチン開発を前向きにとらえ「慎重にですが希望を持っています。秋冬には臨床試験の結果もでるでしょう。」と語っています。また、大手製薬会社、ファイザーも3万人規模のボランティアが参加する 臨床試験の最終段階に入りました。医療関係者は「ボランティアはヒーローです。おかげでどのワクチンが有効か分ります。」とボランティアをたたえました。
モデルナのワクチンは開発を促進するトランプ政権の「オペレーション・ワープ・スピード」の対象となっていて、アメリカ政府から合計10億ドル規模の資金供給を受けています。国をあげてのワクチン開発ですが、ワクチンの開発は急ぎすぎると思わぬ落とし穴があるとして警告する専門家もいます。