現在世界で23の新型コロナウイルスのワクチンがヒトでの臨床試験段階にありますが、そのうちの1つに期待が高まっています。
オックスフォード大学とイギリス製薬大手アストロゼネカが共同で開発している行なっているワクチンで、18歳から55歳までの千人のボランティアが参加して臨床試験が行われています。その結果、ウイルスが体内で広がるのを抑える抗体が投与から28日以内に確認され、さらにウイルスを攻撃するT細胞と呼ばれる白血球が14日以内に確認されたということです。副作用も少なく、今のところ、安全と見られています。アメリカ政府もこの開発に投資しており、3億回分を注文したということです。専門家はワクチンは年内か来年のはじめ以降に使用できる可能性があるとしていますが、一般に出回るのは早くても来年の春以降と見ています。