各地で大学の新学期が開始しされる中、すでに22の州で大学生の感染が確認されています。
先週、インディアナ州のノートルダム大学の学生がマスクを着用せず密集する様子をとらえた動画です。現在、大学内で220人の感染者が確認されていて、大学は期間を2週間と定め、大学の授業をオンラインに移行しています。ミシガン州立大学は、きのう、多くの学部に対し、今学期はオンラインのみでの授業を行うと発表しました。複数のクラスターが発生し、今学期の対面式の授業を中止したノースカロライナ大学チャペルヒル校では、荷物をまとめて学生が寮を出る姿が見られました。大学生は「どうなるか分からないし、不安です。寮にいたくありません。」と語りました。
新学期が始まって以来、全米22州の大学であらたな感染者が確認されています。トランプ大統領は、きのう、複数の大学が対面式の授業を中止したことに対し言及しました。トランプ大統領は「大学生が新型コロナに感染しても症状はインフルエンザ程度。帰宅して高齢者に感染を広げるより、若者同士で生活したほうが安全です。」と会見で語りました。しかし、専門家は若者の間での感染拡大に警鐘を鳴らしています。国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は「彼らはパンデミックを拡大しています。国全体に影響を及ぼし死亡者もでる。」
きのう、ニューヨーク市の教職員組合は、校内での感染拡大を防ぐための具体的な対策を求め、「大人も子供もすべての人に対し 学校内に入る際、感染していない証明を求めます。」と会見で語りました。ニューヨーク市の教職員組合は、対面式授業の再開は安全ではないとし、訴訟やストライキも辞さない構えを見せています。全ての学校にマスクや手袋などの防具の支給、換気装置の設置、通学が始まる前に大規模な生徒と教職員の感染検査を行い、追跡プログラムを構築することを要求しています。