新型コロナウイルスの感染に関して新たな調査が報告されています。
新らたに発表された研究によりますと、今年2月、マサチューセッツ州ボストンのホテルで行われた国際バイオテクノロジー会議でクラスターが発生し、参加者200人以下だったにも関わらず、ボストン近郊だけでも2万人に感染を広めた可能性があるということです。これは、人から人へ感染する過程で起こるウイルスの遺伝子変異を分析して、患者から採取したウイルスの遺伝子から、初期の感染であることを割り出したということです。
一方、ノースカロライナ大学は、ウイルスの侵入経路を研究し発表しました。研究を担ったノースカロライナ大学 医学部教授は「ウイルスは鼻を温床として感染します。」と語りました。新型コロナウイルスが最も侵入しやすい呼吸器系の部位を調べたところ、鼻の細胞が喉や肺よりも感染しやすい可能性が分かったということです。また、マスクを着用する際、鼻を出した状態で着用していると、感染リスクを高める可能性があるということです。マスクはこれまで、他の人にうつさないために着用するとされていましたが、自身の感染を防ぐためにもなると研究者は語っています。