全米の新型コロナウイルスによる死亡者数は17万人に迫っています。また、学校再開により、児童や学生の感染が増加しています。
新型コロナウイルス対策チームのバークス調整官は、今が感染を抑制するのに重要な時期だと感染拡大地域の住民に訴えています。
バークス調整官「今はウイルスを抑え込む時です。マスクをして、バーを閉鎖し、外食は屋外でしましょう」
一方、新学期で学校再開に伴い大学でのクラスターの発生が相次いで報告されています。ノースカロライナ州にあるイーストカロライナ大学では学校再開後、最初の週末に警察が20のパーティーを解散させ、中には400人が集まっていたパーティーもあったということです。
学生「解散させられても他の誰かがまた別のパーティーをやるよ」
ノースカロライナ大学では3日間で4つ目のクラスターを発表し少なくとも5人の感染が確認されたということです。FEMA連邦緊急事態管理局の内部資料では、ルイジアナ州の4つの大学に関連する151人の感染が確認されているということです。インディアナ州ノートルダム大学では最初の1週間で44人の感染が報告されました。オクラホマ州立大学ではソロリティと呼ばれる女子大生の社交クラブのメンバー23人が感染し、クラブは隔離されました。全米で最も児童の感染率と入院率が高いアリゾナ州では、早すぎる学校の対面式授業再開に抗議して教師が辞職しました。
教師「新型コロナをただの風邪だと思っているようです」
フェニックス郊外の学区では学校再開の初日に100人以上の教師が病欠を理由に授業を取りやめたことに対し、保護者から賞賛の声も聞かれます。
保護者・元教師「教師の声は貴重なのに聞いてもらえないのです」
ネブラスカ州の学校では教師は出勤しましたが、3人の教師が感染し、24人が隔離されたため、学校は新学期開始からたった1日で閉鎖されました。
教師「いつか起きるとは思っていたが、まさか初日に起きるとは思わなかった」
CDC疾病対策センターの報告では子供の感染が増加しています。
オクラホマ州の学校では2人の生徒が感染した後に登校したことが明らかになり、学校を閉鎖するかどうかについて保護者の間で意見が別れています。
授業再開賛成派「学校を閉鎖するのは馬鹿げてます。教師と生徒の直接の交流が必要です」
授業再開反対派「子供や孫の命には代えられません」